譲治の勉強日記

医学部・大学受験について書いています

解剖実習の感想(期間、試験形式、班の決め方について)

Doctor

 

ちょうど一年前の2016年夏に、自分は解剖実習を経験しました。医学科は六年間授業を受け、解剖実習を行うのは二年生です。二年生の前期に約三か月に渡って行われました。

 

巷ではよく言われていますが、「解剖実習は辛い」です。これは間違いありません。一年間という月日が流れましたが、備忘録として解剖の思い出を残しておきたいと思います。

 

情報の取り扱い

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医学部の授業では実際の患者さんの症例を用いて勉強することが少なくないです。気を付けるべきことは、患者さんのプライバシーです。学校側からたびたび注意がありますが、個人情報をむやみに拡散してはいけません。


解剖実習でも同様です。ご献体も一人の人間に変わりませんから、プライバシーを保護する必要があります。よってご献体に関する情報は一切触れないので、そこは了承お願いします。

 

解剖実習の期間、試験

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自分の大学だと解剖実習はGWが開けたころから実習が始まりました。週に3、4回実習があります。夏休み直前まで行われるので、実習の回数は数十回にも及びました。

 

解剖実習の目標は人体の構造を理解することです。この科目は複雑だし覚えることが多く、かなりきつかったです。

 

試験はいろいろな形態があります。ペーパーが多かったです。 

  • 正しい選択肢を選べという問題
  • 写真中の矢印で指された名称を答える問題
 が代表的でした。
 

ペーパーだけでなく実習試験と呼ばれるものもありました。ご献体のとある箇所に針や糸で印がつけてあり、その名称を答えさせる試験です。

 

答えは解答用紙に書きますが、問題文は一切ありません。解答用紙には(1)や(2)と書いてあるだけです。ご献体には番号が割り振られていて、解答用紙の番号と対応しています。よって記入する場所は決まっています。

 

机に座ってペーパーで受けるような試験ではなく、実際に生の献体を見て答えるテストなのでとても新鮮でした。

 

実習試験の難易度は高かったです。普段の試験は大抵6割以上で合格ですが、この試験は4、5割が合格ラインでした。仮に6割を基準にすると半分以上の生徒が落ちます。それぐらい難しい試験でした。

 

実物の人体は必ずしも教科書のような形や色をしていないことも多かったですね。人の性格は皆同じではなく個性があります。実は体においても同じことがあてはまります。破格と呼ばれる構造に出会うこともありました。

 

www.joji-study.com

 

教科書とは異なった構造と出会う度に、驚いてばかりの自分がいました。

 

解剖班の人数、男女比

解剖班は基本的に4人で構成されます。5人の所もありました。医学部の一学年は約100~120人ですので、25~30班できます。解剖室の台数やご献体の数は限られているので、毎年ほぼ変更ありません。

 

4人の内訳ですが、男子3名女子1名が一般的でした。医学科は殆どの大学で男子の割合が多く、このような形になります。


男子2名女子2名の方がバランス的にはいいです。女子が1人だけだと、その子は同性の話し相手がいません。自分の班も男子3名女子1名だったので、その女子は少し気の毒でした。

 

男子4名で揃えてしまうと真面目にやらないだろうし、女子が1人でもいれば班に緊張感が生まれると教授が考えているのでしょう。

 

解剖班決定のルール

解剖班を決める際には4つルールがありました。

女子を必ず一名は入れること

上記の通りです。解剖班を決めるのは教授側で、男女比は向こうで勝手に決めてくれました。女子は1名でも2名でも構いません。

カップルを同じ班にしないこと

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理由は分かりませんが、カップルは同じ班になってはいけません。いちゃついて解剖実習が進まない事は到底ないと思いますが、このような措置がとられました。

 

クラス内にカップルがいることは珍しくないので、学生が申告する必要がありました。学年の代表者が教授に伝えていたようです。

同じ部活の子で被らないこと

解剖班を決める前には、紙に名前と所属している部活・サークルを書いて提出します。このようにする理由は、大会で学校を欠席する人を把握するためです


中には学校のある平日に大会が行う部活もあります。4人のうち2人が同じ部活で大会にいくと、残り2人で作業をしなければいけません。

 

解剖は作業量が多く、2人だけでは到底終わりません。ですからこのような措置は、班員がいきなり欠けてしまうのを防ぐ目的がありました。

嫌いな人同士を同じ班にしないこと

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自分の名前と部活・サークルを書く際には、同じ班になりたくない人の名前を書くことができます。

 

解剖は数ヶ月にも渡ってあるので、キライな人と長期間いるのは地獄です。嫌いな人と同じ班になって上手く行く可能性は低いです。

 

ちなみに医学部高学年になると病院実習が始まりますが、その際にも嫌いな人の名前を書くことができます。病院実習は一年以上あるので、万が一嫌いな人同士で同じ班にると大変なことになりますね。

 

医者はチームワークが重要と言われていますが、嫌いな人が出来るのはどうしてもしょうがないのでしょう。

 

以上です。