譲治の勉強日記

医学部・大学受験について書いています

本当は怖い医学部の留年(過ごし方・奨学金・学費・退学)について

※留年が良い、悪いではなく客観的に書いています。

はじめに

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今、この記事を見ている方でこれから留年が決まりそうな方や、既に留年が決定している人がいるかもしれません。精神的に非常に辛いと思いますし、もう学校に行きたくないと感じる人もいるでしょう。

そんな時は、すぐに周りの友達や家族、学校の先生に相談してみてください。問題の本質的な解決に繋がらないとしても、自分の気持ちを話してみるだけで少しは楽になるはずです。

自分も進級に大事な試験を落としたことがあり、あと一歩で留年してしまう状況まで陥ったことがあります。半ば鬱状態になりましたが、毎日家族と電話で話すことによってメンタルを立て直し、無事試験に合格して進級することができました。

留年したところで命が取られる訳ではないし、ちょっと周りより出遅れるだけで、一人前の医者になることは可能です。ただ、留年によって生まれる問題はゼロとも言えません。今回はそれらについて触れたいと思います。

留年を決める進級試験とは何か?

医学部には進級試験と呼ばれるものがあります。進級試験とはその名の通り、学生が進級か留年かを決める試験のことです。教授が集まって開かれる進級会議によって、学生の進級の是非が決定します。

進級試験の結果が主な指標となりますが、授業態度や出席状況、また小テストやレポートの点数も加味されるようです。大抵の試験には追試があるので、進級試験の本試が不合格だと追試を受けなければなりません。追試が不合格だと留年が決まります。

「進級試験に落ちる」は「進級試験の本試にも追試にも不合格となる」という意味であると理解してください。(医師国家試験には追試がありませんから、一発勝負です) 試験は学年末に行われ、大学によって科目数、難易度、期間の長さは異なります。

余りにも授業に出席しなかったりすると、進級試験の受験資格が剥奪され、自動的に留年が決まることもあります。

まとめ:進級試験に落ちると留年。

なぜ医学部の進級試験は厳しいのか

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自分が医学部に通って思うことは、「医学部の進級試験は非常に厳しい」ということです。医学部の進級試験が厳しい理由としては2つあげられます。

学習する内容が難しい、試験範囲が広い

勉強していて感じる事は「難しく、暗記事項が多い」です。入学前から承知していましたが、いざ実際経験してみると圧倒されます。

1つでも単位を落とすとアウト。留年が決まる。

他学部では取得単位の総数が足りていれば大丈夫です。落とした科目が何個かあっても、他で挽回することが可能です。しかし、医学部の場合は異なります。医学部は1つの科目落とすだけで、留年が決まります。

ある例を出しましょう。10個のテストの内、9個受かって1個だけ落とした。その学生は留年が決まります。では次の一年間で学生がしなければならないことは何でしょうか?

留年した一年間で、落とした1科目のみ取得すれば十分だと思うかもしれませんが違います。基本的には10科目全て、再び履修し直さなければなりません。せっかく頑張っても、他の9科目への努力は水の泡になります。

大学によっては、仮進級制度というものもあります。落とした科目が1科目だけであれば次の学年に進級できる制度です。2科目以上落とすと、この制度の対象外となるため留年します。

仮進級した生徒は今の学年の勉強をしつつ、去年落とした科目の勉強をしなければいけません。大学が仮進級制度を採用していようが無かろうが、基本的に1度落とした科目は、合格するまで一生ついて回ります。

まとめ:進級試験の勉強は難しいし、1つのミスも許されない。

留年と放校(退学)について

進級試験に不合格だった場合、留年が決まると書きました。カンニングなどの不正行為をした場合も、一発で留年が確定します。

代返(他の生徒が自分の換わりに出席すること)をした場合も、厳重注意を受けます。注意だけでは許してもらえず、これで留年した学生も自分の大学にはいます。

実は留年できる回数は決められています。大学によって異なりますが、規定以上の回数を超えて留年した場合、放校となります。同じ学年で三回留年すると、放校になるようです。放校とはつまり、退学です。

まとめ:留年を重ねると退学処分を受ける。

留年で起こる問題点

経済的な問題

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留年すると奨学金が打ち切りになります。そして、すぐさま借りた全額を返済することを要求されます。これは奨学金を借りる際の注意事項にも記載されています。

大学に通えなくなる人も生まれるでしょう。成績に改善がみられると奨学金を再開させることができますが、相当な努力を要します。

国立大学の学費は一律50万強ですが、私立大学は異なります。私立大学は一年間で数百万ほどの学費がかかります。

留年すると余分にもう一年、学費を納めなくてはなりません。ですから私立大学の場合は、数百万円のロスが発生します。一番危険なのは奨学金で私立の医学部に通う学生です。留年した時点で大量の負債を抱えるので、学校に通えなくなります。

まとめ:留年すると奨学金が打ち切りになる。

周囲の環境における問題

留年すると自分が今まで過ごした学年とは別の学年に、籍を置くことになります。新たに人間関係を構築しなくてはなりませんから、大変です。

部活で上下関係を築いていればまだやっていけますが、難しい部分は在ります。留年生は奇異の目で見られることも少なくありません。同じクラスの生徒からだけでなく、教授からも同様です。

留年した生徒は、基本的に年度始めに教授陣と面談を行います。繰り返し留年してしまわないため、サポートをする意味が含まれています。ですから留年生は教授から目をつけられても、仕方がない部分もあります。

まとめ:人間関係が育めず、孤立してしまう可能性がある。

キャリアの問題

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1年間余分に学生生活を送るということは、他の人よりも医師になるまで1年遅れることを意味します。実質、医師として働くことのできる年数が1年分減ります。

生涯年収は1年分減ります。浪人にも同じことがあてはまります。一応、留年生は大学に身を置いており、浪人生に比べて地に足が着いた状態です。ただ間違いないのは、浪人も留年も大変辛い経験だということです。

六年生がマッチングを行う際に、留年のことについて病院側から突っ込まれる可能性もあります。基本的に差別されることは無いと思いますが、面接では上手く答えれるよう準備が必要なのではないでしょうか。

まとめ:留年は働く上でハンディキャップとなりうる。

社会的な問題

留年を重ねて放校になった場合を考えましょう。一回医学部を辞めて、再び別の大学の医学部に入り直すことは可能でしょうか? そういった人も中にはいるかもしれませんね。しかし医学部の試験は非常に難しいので、一回入学するだけでも十分大変です。可能性は極めて低いでしょう。

もし放校をくらってしまうと、自分の手には職が無い状態になります。無職の世間に対する視線は厳しいです。もちろん悲観することなく再スタートを切ることができれば全く問題ないです。

まとめ:留年すると社会からの視線が気になるかもしれない

最後に

留年は精神的に辛いと思います。一緒に居た友達とは離ればなれになりますし、もう二度と留年してはいけないというプレッシャーも生まれます。

本人だけではなく周りの人も心配します。特に心配するのは家族です。親は自分の子供が留年したと聞いた際には、必ずショックを受けるはずです。家族を不安にさせないため頑張らなければいけないと、負担に感じる人もいるでしょう。

ただ、やむを得ない理由で留年する人もいます。成績以外にも、ケガや病気が原因の留年もあります。留年は決して一括りにはできません。

問題点は押さえつつ「留年=悪い」みたいな偏見は、なるべく無くなればいいなと思います。自分も、できるだけ卒業まで留年しないように頑張ります。