医学部-N 総論
電子保存の三原則(真正性・保存性・見読性) 医学部の実習では、学生も電子カルテを使用することがあると思う。その際に押さえて置きたいのが電子保存の三原則である。三原則は真正性・保存性・見読性がある。 ・真正性 正当な人が記録し確認された情報に関し…
ADLとIADLについて ・ADL(日常生活動作)とは 更衣・食事・移動・排泄・衛生など普段の生活を営む上必要な行為や行動を指す。BADL(基本的日常生活動作)、日常生活活動とも言われる。 ・IADL(手段的日常生活動作)とは 買い物、家事、金銭の管理、炊事、交通機…
がん遺伝子について がん遺伝子とは、ある正常な遺伝子が修飾を受けて発現・構造・機能に異常をきたし、その結果、正常細胞のがん化を引き起こすようなもののことをいう。(がん遺伝子 - Wikipediaより) 代表的なものは「myc,erbB,bcr-abl,ras,mas」 語呂合わ…
病歴聴取のポイント 胸痛、腹痛などを訴える患者に現病歴を尋ねる際はOPQRSTUVを意識する。 ・Onset 発症した時間と様式 痛みを一番最初に感じたのはいつか?どのように痛んだのか? ・Progression&Position 痛みの経過と場所 痛みはどのように経過している…
vindicateについて 鑑別診断で病気の原因を考えるには、疾患分類の有名な語呂合わせである「VINDICATE!!!+P」が役に立つ。 そもそもvindicateという英単語には「疑いを晴らす」や「無実を証明する」という意味がある。したがってこの英単語を医学に適用する…
必須アミノ酸について http://www.n-mis.com/p-one/qa.htmlより引用 必須アミノ酸とはヒトの体内では充分作ることができず、栄養分として摂取しなければならないアミノ酸のことである。ヒトにおいては9種類の必須アミノ酸がある。 列挙すると「フェニルアラ…
SNAREタンパク ファイル:Figure3.jpg - 脳科学辞典より引用 SNAREタンパクとは細胞内膜融合において重要な働きを示すたんぱく質のことである。代表なものはシンタクシン,シナプトタグミン,SNAP25,v‐SNARE,t‐SNARE,シナプトブレピン 。 SNAREタンパクの語呂合…
エラスチカ・マッソン染色とは エラスチカ・マッソン染色は弾性線維、膠原線維などの結合組織を染め分ける染色法として用いられている。弾性線維が黒紫色、膠原線維が青緑色に変化する。 特長としては肺,皮膚, 肝,消化管,腎などにおいて血管病変,弾性線…
弾性線維と膠原線維の概要 *1 弾性線維とは エラスチンとフィブリリンから構成され、分岐・結合して組織内では編目を形成する。 弾性繊維は、強いが弛緩した状態の1.5倍まで引き伸ばすことができて、元の形に戻ることができる弾性をっている。 皮膚、血管…
基底膜とは *1 基底膜(きていまく、basement membrane)は、動物の組織において、上皮細胞層と間質細胞層などの間に存在する薄い膜状をした細胞外マトリックスである。膜といっても、生体膜とは異なり脂質は含まれない。細胞側から順に、透明板、緻密板、線…
微絨毛 Microvillus - Wikipediaより引用 微絨毛とは上皮細胞の表面にある、極めて小さい突起のことです。これを構成するのがアクチン繊維束であり、細胞膜と固定する役割はミオシンが担っています。つまり、微絨毛が機能するためにはアクチンとミオシンが必…
細胞骨格は細胞分裂や個体を形成するのに、非常に大きく関わっています。 アクチンフィラメント *1 アクチンフィラメントとは、二本のアクチン重合体が絡まった螺旋状の構造のことです。アクチンフィラメントは直径が5~9nmで、細胞全体に散在しています。微…