医学部
自分は医学部高学年なのに、グルコース・グリコーゲン・グルカゴンの違いを未だに説明することができません。 というわけで今回は改めて整理してみました。 結論を述べると流れとして、肝臓に貯蔵されたグリコーゲンを、グルカゴンの刺激によって分解し、血…
カルシトニンとカルシウムについて 勉強していると、カルシトニンが「血中カルシウムを上昇させるのかor低下させるのか」が紛らわしく、混乱します。 結論、カルシトニンは血中カルシウムを低下させます。 非常に紛らわしいですが、 「カルシトニン→カルシウ…
ノルアドレナリンは、α作用またはβ作用? ・ノルアドレナリンは血管収縮などα作用が強い。 ・一方でアドレナリンは心収縮・気管支平滑筋弛緩などβ作用が強い。 これの覚え方を以下に紹介する。 まず、「ノルアドレナリンはノルファ!」で強引に覚える。 ノル…
Fanconi症候群について ・Fanconi症候群では近位尿細管が障害される。 Fanco「ni」→ニ→ニア→近 ということから類推することが可能。 ・また、尿細管アシドーシスも合併するが、 Fanco「ni」→ニ→2型RTA というようにⅠ型とⅡ型の区別をすることも可能。 ・カド…
ループス腎炎の予後因子について ループス腎炎では全身性エリテマトーデス(SLE)にてみられる腎炎のことである。 光顕にてwire loop lesionが見られることも重要。 予後因子は2つあり、 ・補体価 ・尿蛋白 である。 この2つの覚え方は「糸がループするのはボ…
巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)について FSGSについて覚えるべきことは。 ・好発年齢が若年者 ・原因にHIVとヘロインがある ・予後が悪い ということである。 覚え方・語呂合わせ まず大前提として、「FSGSの好発年齢は若年者!」であると必ず覚える。 そして…
ネフローゼ疾患の、沈着する免疫グロブリンについて 膜性腎症(MN)はIgGが糸球体係蹄壁に沈着する。 巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)は高価病変にIgMが沈着する。 膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)はIgM,IgGの沈着がみられる。 簡単にまとめると、 ・MN→IgG ・FSGS→I…
微小変化群について 微小変化群の好発年齢は小児である。 これは微「小」変化群の小は、「小」児の小で覚える。 「微小」なので、疾患のダメージは少なく予後は良好、ステロイドは著効する。 また、尿蛋白選択性は IgGクリアランス÷トランスフェリンクリアラ…
膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)の原因疾患について 以前、膜性腎症の原因についての記事を書きました。 www.joji-study.com この記事の中で紹介した語呂合わせは「膜性腎症バイバイ」です。 膜性腎症の原因には梅毒、B型肝炎があるのでしたね。 これに対しMPGN…
以前、膜性腎症の原因疾患の語呂合わせを紹介しました。↓ www.joji-study.com 上の記事の語呂合わせは、「膜性腎症バイバイ」です。 今回は他に、膜性腎症そのものの特徴の覚え方を紹介します。 まず膜性腎症は光顕にてスパイクが確認されます。 これは原因…
非ネフローゼ(PSAGN,IgA腎症)について 以前、↓の様な記事を書きました。 www.joji-study.com まずPSAGNですが、まとめると ・腎臓の領域で補体の低下する代表的な疾患にはPがつく。 ・PSAGNのPは、humpのPである ということを覚えれば良いです。 非ネフロー…
補正カルシウムについて 国試の問題を解いてる最中、カルシウムの値を確認することがある。 このCa値はそのまま捉えていいのか、それとも補正が必要なのか考えることが重要になる。 補正が必要な条件は、「アルブミンが4よりも低い場合」である。 Ca+(4-アル…
腎血管性高血圧(動脈硬化・高安動脈炎・悪性腎硬化症) 腎血管性高血圧について勉強している時に、障害される腎が片側なのか両側なのかを区別する必要があります。 そんな時自分は、「生活習慣病・免疫は両側だろう。」 と考えています。 動脈硬化は生活習慣…
慢性腎不全で増加するものはMg,K,Pです。 カリウムとリンに関しては、ごみのイメージが強いので簡単に覚えられそうですが、マグネシウムも覚える必要があります。 暗記の仕方は単純で、 ・マグネシウム→マグ ・カリウム→カ ・P(リン)→プ まとめた語呂合わ…
腎前性腎不全の尿中Na、FENa 腎前性腎不全は主に脱水や嘔吐・下痢など、体内の水分が減ることが原因だと覚えています。 腎性・腎後性との鑑別に尿中NaとFENaの値が重要になりますが、その基準値の覚え方を今回ご紹介します。 脱水が起きる際に、人間の体はで…
人工透析導入の原因疾患 以前は、人工透析導入の原因疾患のランキングについての記事を書きました↓ www.joji-study.com 上の記事をまとめると、 人工透析導入の原因疾患(2012年現在)は、 1位 糖尿病性腎症 2位 慢性糸球体腎炎 3位 腎硬化症 だから、とうとう…
GVHDについて GVHDってよく聞くけど、具体的にはさっぱり分からんってなる自分です。 漢字で書くと、移植片対宿主病。はっきり言って読めません。 正確には「いしょくへんたいしゅくしゅびょう」と読みます。 難しすぎるので、いつも自分はGVHDって呼称を用…
血液透析と腹膜透析 勉強していて、不均衡症候群が血液透析の副作用なのか、腹膜透析の副作用なのか思い出せないときがあった。 結論を書くと血液透析の副作用である。 紛らわしいので、少しテクニックを作ってみた。(全然大したものではない) 前提として、 …
IgE・好酸球について IgEはIL-4によって産生促進する これは「IgE→Eは4画 」で覚える。 好酸球はIL-5によって増殖される これは「好酸球→いちご→IL-5」で覚える。 イチゴは酸っぱいから、好酸球であるというイメージ。 過去記事 www.joji-study.com www.joji…
近位尿細管で再吸収されるものについて 近位尿細管で再吸収されるものは、たまに国試で問われることがある。 特にFanconi症候群みたいな、近位尿細管の障害だとこれらが尿中に消失するから、「血中で減少するものはどれか?」のような感じで問われることがあ…
くも膜下出血(SAH)の合併症 くも膜下出血の合併症は、発症する時期によって種類が異なる。 ・急性期 → 再出血、急性水頭症 ・1~2週 → 脳血管攣縮(spasm) ・1か月~ → 正常圧水頭症 この三つの合併症の覚え方はすべて「S」がつく! と覚える。 つまり、 再…
サイアザイド系利尿薬について サイアザイド系利尿薬は,遠位尿細管の Na+-Cl−共輸 送体に作用し,Na の再吸収を阻害する薬である。 副作用として血中で上昇するもの、低下するものを覚えるとよい。 上昇するもの:カルシウム、尿酸 低下するもの:マグネシ…
高圧酸素療法の適応疾患5つ 高圧酸素療法とは圧力の高い部屋で100%酸素を吸入し、全身に酸素を供給する治療である。 適応となる疾患は以下の5つ 突発性難聴、網膜動脈閉塞症、ガス壊疽、減圧症、一酸化炭素中毒 である。 覚え方は以下の通り。 ・突発性難…
Vogt-小柳-原田病について Vogt-小柳-原田病はメラノサイトに対する自己免疫疾患。HLA-DR4陽性となりやすい。 症状は全身に及び、 目にて夕焼け状眼底、内耳にて感音難聴、感冒様症状、単核球優位の無菌性髄膜炎が見られる。 これらの要項を覚えるための語呂…
がん抑制遺伝子について がん抑制遺伝子は、がんの発生を抑制する機能を持つタンパク質(がん抑制タンパク質)をコードする遺伝子である。(がん抑制遺伝子 - Wikipediaより) 以前も覚え方を投稿した。 www.joji-study.com 今回は改訂して、さらに覚えやすく…
救急救命処置について 救急救命士が行える救急救命処置には特定行為と、医師の包括的支持下に可能な行為の2通りある。 特定行為は医師の具体的指示が必要であるが、医師の包括的支持下に可能な行為は事前に作成されたプロトコルに基づいて行われる。 医師に…
放射線照射の照射量について 照射量は基本的に英語!で覚えている。 ・通常分割照射 通常分割照射は1日1回2Gyの照射を週5回行う。これを5週間繰り返す。 通常→ツー常なので1日1回2Gyである 医療者は平日しかいない。働くのは月~金のみだから照射は週5回 だ…
コルポスコピィ・ヒステロスコピィ・ラパロスコピィについて ・コルポスコピィは子宮頸部を見る検査である。 子宮頸部はコリコリで固いイメージ。 「頸部→コリコリ→コルポスコピィ」 のイメージで覚える。 ・ヒステロスコピィは子宮体部を見る検査である。 …
筋弛緩薬について 麻酔の目的は、鎮静・鎮痛・筋弛緩である。筋弛緩に用いるのが筋弛緩薬であり、脱分極と非脱分極型がある。 ・脱分極型筋弛緩薬 スキサメトニウム(サクシニルコリン)1つのみである。作用時間は早く、拮抗薬はない。悪性高熱症の原因となる…
高安動脈炎と巨細胞性動脈炎 血管炎のなかでも、高安動脈炎と巨細胞性動脈炎は共に太めの血管が病変部位である。 好発年齢は双方で異なる。 ・高安動脈炎→若年女性 ・巨細胞性動脈炎→高齢女性 である。 一般的に免疫膠原病は女性に好発する。そのなかでも、 …