投資の勝者と敗者について
非常に重要なことなのに、多くの人が見落としていると感じることがあります。
それは、投資において勝者がいれば、必ず敗者も存在するという事。
もっと明確にいえば、敗者のお金が没収されて勝者に回ってくるという弱肉強食の構図が存在します。
よく、「○○すれば絶対に儲かる」のような謳い文句を見かけますが、これは100%間違いです。前述の通り、養分となる敗者が存在するおかげで、勝者は甘い蜜を吸うことができるわけですね。
全員が幸せにはなれないのです。大学受験も同様ですが、不合格者がいるおかげで合格するものがいる。
投資に限らず、すべてにあてはまるのかもしれません。
これを踏まえ、最近自分が興味を抱いている積み立て投資について考察したいと思います。
長期積み立て投資で、敗者が存在する理由は?
よく言われることですが、「米国インデックスファンドに長期積み立てをすれば、絶対に利益がでる」という言葉があります。
これはどういうことかというと、今後米国は経済的に成長を続けるのだから、米国の株を長期で保有し続ければ絶対に儲かるよ、という意味なのですね。
で、「投資に絶対はない」と冒頭に書いちゃいましたが、実を言うと自分はこの意見に完全に同意です。では、この場合の敗者(つまり養分)は一体どこから発生するのでしょうか?
この答えはずばり、「途中で撤退した者が敗者」になります。
・毎月投入するための資金がショートした人
・コロナショック等で含み損に耐えきれなくなり損切した人
・数十年単位での保有に飽きて、我慢が出来なくなり辞めた人
などなど、途中で長期積み立てを辞めてしまった人が敗者になります。
結論を言うと一番重要なことは、とにかく長期的に継続することなのですね。そして長期戦に耐えることができるメンタルこそが、非常に重要です。
投資で必要なのは、最初の資金でもなんでもなく、メンタルだと個人的には感じます。
「絶対に儲かるゲームが存在する」という前提で、精神的に強い人が勝ち、弱い人が負ける。精神的に弱い人はどの時代にもいるから、必ず敗者も存在する。
すごく単純明快な論理だなぁと感じました。
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