僧帽弁狭窄症(MS)について
僧帽弁狭窄症は、僧帽弁が石灰化などにより狭窄する疾患である。
この疾患において聴取される音としては、
拡張期ランブル、Opening Snap、Graham-Steell雑音
が代表的である。
・拡張期ランブル
拡張期は僧帽弁が開く。しかし狭窄しているためドロドロした低音が聞こえる。したがって心尖部に拡張期ランブル(低調な音)を聴取する。自分はこれをスクランブルと覚えている。
ms 拡張期ランブル
→sランブル
→スクランブル
といった具合である。
・Opening Snap
僧帽弁(房室弁)の異常なのでⅠ音は亢進し、Opening Snap(M弁の解放音が増強)を聴取する。これも
Opening Snap(M弁の解放音が増強)
→MS
といった具合に想起できる。
・Graham-Steell雑音
僧帽弁狭窄症(MS)は左房負荷→肺高血圧症になる。そして相対的肺動脈閉鎖不全症(PR)が出現する。この時に聞かれる音がGraham-Steell雑音。
Graham-Steell
→MS
MSの文字がGraham-Steell内に含まれているので、思い出すことが容易なはず。
過去記事