グラム陰性菌とは
細菌はグラム染色の染まり方で陽性と陰性に分けることができる。これは細菌の細胞壁の構造に違いがあるためである。
本記事で扱うグラム陰性菌は染色で赤く染まる。この菌が持つ細胞壁のペプチドグリカンは薄く、外側には外膜がある。外膜表面にはリポ多糖(LPS)が存在し、これが内毒素として働く。
グラム陰性菌はさらに、形状で区別することができる。球菌と桿菌の二種類があり、今回はこの二つの覚え方を紹介する。
グラム陰性球菌について
グラム陰性球菌はグラム染色で赤色に染まり、球状の形をした菌である。
代表例は、髄膜炎菌,ブランハメラ菌,淋菌である。
覚え方としては、
陰性球菌→ 陰キャラは
髄膜炎菌→ 随
ブランハメラ菌→ 分
淋菌→ さびしい
まとめた語呂合わせは、
陰キャラは随分さびしい。
ネット上で差別用語として使われる「陰キャラ」が随分寂しいというイメージで覚える。
グラム陰性桿菌について
○○菌の覚え方
グラム陰性桿菌の代表例は、コレラ菌,緑膿菌,大腸菌,赤痢菌,百日咳菌,インフルエンザ菌,チフス菌,セラチア,レジオネラ,クレブシエラ(肺炎桿菌)である。
コレラ菌→これは
緑膿菌→緑色の
大腸菌→大
赤痢菌→理石。
百日咳菌→100
インフルエンザ菌→イン
チフス菌→チ
セラチア→セ
レジオネラ→レ
クレブシエラ(肺炎桿菌)→クション
まとめた語呂合わせは、
これは緑色の大理石。100インチセレクション。
100インチの大きさでグリーンカラーの大理石をイメージ。
○○属の覚え方
グラム陰性桿菌は○○属、として表現されることがある。代表的なものは以下になる。
大腸菌属,フランシセラ属,バルトネラ属,ヘモフィルス属(インフルエンザ菌),ビブリオ属(コレラ),サルモネラ属(チフス菌),シゲラ属(赤痢菌),エルシニア属(ペスト菌)
ボルデテラ属(百日咳菌),ブルセラ属,セラチア属,レジオネラ属,クレブシエラ属(肺炎桿菌),シュードモナス属(緑膿菌)
大腸菌→大きな
フランシセラ→風呂
バルトネラ→場と
ヘモフィルス→ヘ
ビブリオ→ビの
サルモネラ→挿
シゲラ→し
エルシニア→絵は
ボルデテラ→ボ
ブルセラ→ブ
セラチア→セ
レジオネラ→レ
クレブシェラ→ク
シュードモナス→ション
まとめた語呂合わせは、
大きな風呂場とヘビの挿し絵はボブセレクション。
大富豪のボブが、大きな風呂とヘビの挿絵を所有しているイメージ。
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