血液凝固因子について
http://www.3nai.jp/weblog/entry/28729.htmlより引用
生体の止血には一次止血と二次止血がある。一次止血は血小板が傷ついたところに集まって起こる止血で、二次止血は凝固因子による止血である。
凝固因子とは生体が出血した際に、血を止めるために働く凝固因子のことである。種類はⅠからⅩⅢまで存在する。しかし第Ⅵ因子は欠番なので、12種類の凝固因子がある。
凝固因子の中にはビタミンK依存性に産生されるものがあり、それはⅡ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ因子である。したがってビタミンKが欠乏するとⅡ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ因子が欠乏する。
ビタミンK依存性凝固因子の語呂合わせ
ビタミンK依存性凝固因子のⅡ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ因子の覚え方は肉納豆である。
に(Ⅱ)く(Ⅸ)なっ(Ⅶ)とう(Ⅹ)として暗記すればよい。
・ビタミンKを多く含む納豆について
ちなみにこの語呂合わせに含まれている納豆には、実際にビタミンKが豊富である。食べれば食べるほどⅡ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ因子は増える。
しかし一方、ワーファリンという抗凝固剤はビタミンKに拮抗して凝固を抑制するので、Ⅱ,Ⅶ,Ⅸ,Ⅹ因子は減少する。したがってこの薬剤の使用中は納豆を食べることを禁止しないといけない。
要するに
・ワーファリン→血液をサラサラにする
・納豆などビタミンKを含む食事→血液を固める
である。併用することはできない。