腎前性腎不全の尿中Na、FENa
腎前性腎不全は主に脱水や嘔吐・下痢など、体内の水分が減ることが原因だと覚えています。
腎性・腎後性との鑑別に尿中NaとFENaの値が重要になりますが、その基準値の覚え方を今回ご紹介します。
脱水が起きる際に、人間の体はできるだけ水を体内にとどめようとしてNaの排出も抑制します。
したがって腎前性の場合、尿中NaとFENaは減少することが予想されます。
よって腎前性腎不全では
・尿中Na<20mEq
・FENa<1%
となります。20mEqと、1% を覚えればよさそうです。
基準値の覚え方ですが、
・尿中Na<20mEq → にょーが
・FENa<1% → ふえない
まとめた語呂合わせは「尿が増えない」
で覚えています。脱水にもかけてあるので、覚えやすそうです。
にょーは、そのまま20 ふえな(FENa)い(1%)
といった具合です。