細胞骨格は細胞分裂や個体を形成するのに、非常に大きく関わっています。
アクチンフィラメント
アクチンフィラメントとは、二本のアクチン重合体が絡まった螺旋状の構造のことです。アクチンフィラメントは直径が5~9nmで、細胞全体に散在しています。微小管などと比べると、比較的柔軟です。
細胞のストレスファイバーでは収縮性の束として、細胞皮層ではゲル状として、糸状仮足では繊維が平行にならんで束を作ります。
中間径フィラメント
中間径フィラメントは直径ほぼ10nmのロープ上の繊維のことです。構成するたんぱく質は多様で、大きなファミリーを作っています。中間径フィラメントは細胞や上皮組織全体の強度を上げるのに関与しています。
中間径フィラメントの例を一つあげると、ラミンがあります。核膜内膜直下で網目構造を形成している核ラミナによって核膜は裏打ちされます。
微小管
微小管とは、チューブリンでできた長い円筒状の構造のことです。円筒の外側の直径は25nmで、アクチンフィラメントと比較するとずっと固いです。微小管は線状で、一端が中心体という一個の微小管形成中心(MTOC)に通常は付着しています。
細胞骨格・半径の覚え方
最後に細胞骨格の半径の覚え方(ゴロ)を紹介します。試験で細胞骨格の半径について聞かれることは多いはずなので、覚えておいて損はないと思います。
アクチンフィラメントは5~9nm
→ あ ご クイ
中間径フィラメントは10nm
→ チュー と
微小管は25nm
→ 微笑 ニコニコ
まとめたゴロは、
顎クイチューと、微笑ニコニコ
男性が女性の顎を持ち、くいっと上に向けながらチューをします。そして女性はニコニコ微笑するイメージで覚えます。
※この記事は著作権法第三十二条の要件を確認した上で、研究のため正当な範囲の引用を行っています。ただ、何か問題点がありましたら受け付けますのでご連絡をお願い致します。
参考にさせていただいた教科書